製薬業界動向レポート　Evaluate Pharma ワールドプレビュー2021　2026年への展望 日本語版リリース

東京、2021年9月9日 – 製薬業界の戦略策定や事業性評価に必要な信頼性の高いマーケット情報を提供するEvaluate（エバリュエート本社：ロンドン、CEO：Deborah Kobewka）は、2021年7月に発行した製薬業界動向レポート 「Evaluate Pharma® ワールドプレビュー2021 2026年への展望」（原文：英語）の日本語版をリリースしました。

製薬業界は、Covid-19に対するワクチンと治療薬開発の取り組みにより、このパンデミック下の主役になっています。この12か月で、状況は大きく変化しました。ワクチンが開発されて接種が開始され、現在ではCovid-19による入院患者に対する治療薬が存在し、多くの先進国では社会活動が再開し始めています。同時に、薬価設定、研究開発効率、研究開発テーマに関する懸念もクローズアップされています。

今年度版のEvaluate Pharma®ワールドプレビュー2021 2026年への展望は、Covid-19パンデミック発生後2年目のレポートです。製薬企業がこのような新たな環境下でどのような活動を行っているのか、そしてこのパンデミックによって今後どのような影響が続くと考えられるかにフォーカスしています。

幸い、2020年時点で予測されていた悲観的な出来事のほとんどは実際には起こりませんでした。中断していた治験は再び軌道に乗り、企業間取引は引き続き行われ、FDAはこれまでと変わらないスピードで新薬の承認を続けました。明らかなのは、既存の製薬業界におけるトレンドの多くが加速したという点です。話題性が先行し実現に向けた動きが追いついていなかったデジタル医療は、医療従事者との対面接触が制限されたため脚光を浴びるようになりました。これにはリモート治験へのシフトも含まれ、開発企業が研究開発プログラムを予定通り進捗させることに役立っています。

「Evaluate Pharma® ワールドプレビュー2021 2026年への展望」は、この業界の明るい展望を描いています。製薬業界の重要性は、パンデミックに対する治療薬の必要性などからすでに明らかです。

ハイライト

• 世界全体の処方箋薬売上は2021年から2026年にかけて年平均6.4%成長する。
• 2026年の世界全体の処方箋薬売上首位はアッヴィで、593億ドルを売り上げる。
• 2026年の売上首位は「キイトルーダ」で、年平均11%の成長により世界全体での売上が270億ドルとなる。
• 2026年の最大の治療領域はオンコロジーで、同年の処方箋薬売上の22%を占める。
• 世界全体の医薬品研究開発費は年平均4.2%伸びて2026年には2,540億ドルとなり、投資額はロシュの140億ドルが最大。
• 価値が最も高い研究開発プロジェクト（NPVによるランキング）はイーライリリーのチルゼパチドで、220億ドルに迫る。
• 2021年から2026年にかけて、世界全体の処方箋薬売上のうち2,260億ドルが特許切れのリスクにさらされる。
• 2026年まで売上が伸びると予測されるCovid-19ワクチンはノババックスの「NVX-CoV2373」のみで、それも生産能力増強が条件である。

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