エバリュエートで10年以上のキャリアを積んできたにもかかわらず、これまで Paul Verdin(SVP/コンサルティング&アナリティクス統括)に話を聞く機会がなかったのは意外かもしれません。彼は、TPP評価(ターゲットプロダクトプロファイル評価)から適応症選択に至るまで、幅広いプロジェクトにおいて製薬・バイオ医薬品企業と緊密に連携しています。今回、ようやく時間を確保し、アセット開発における「明確さ」の重要性や革新的な科学、そして自身がアカデミアに長く留まらなかった理由について語ってもらいました。
- 現在、製薬・バイオ医薬品企業が直面している最大の課題は何ですか?
課題は非常に多く存在しますが、それと同時に多くの機会もあります。臨床的に意義があり、かつ商業的に成功する新薬の開発は決して容易ではありません。治療パラダイムは年々複雑化しており、新規治療に求められるハードルも高まり続けています。
もちろん、課題や機会の内容は企業ごとに異なりますが、すべての企業に共通して言えるのは、パイプラインやポートフォリオに関する意思決定において、十分な情報とエビデンスに基づいた判断が不可欠であるという点です。 - バイオテック企業のCEOに1つアドバイスするとしたら?
自社のアセット価値を徹底的に明確化することです。「価値」とは数値的な評価だけでなく、臨床的価値や市場でのポジショニング、さらには患者にとっての価値も含まれます。
バイオテック企業が市場に到達するまでの道筋には、提携(アライアンス)、アウトライセンス、自社商業化など複数の選択肢があり、その過程で多くのステージゲートを通過します。重要なのは、深く堅牢なエビデンスに基づいた意思決定によって、その道筋を定義することです。
自社アセットのポジショニング、対象市場、競争環境を正しく理解し、それに基づいて現実的かつ戦略的な計画を策定することが求められます。 - 特に興味を持っている分野はどこですか?それはなぜですか?
私は常に、革新的な新しい科学が進展し、新たな治療法として実証されていくプロセスに魅力を感じています。そうした観点から、次世代治療には強い関心があります。特に、単に疾患の進行を抑えるだけでなく、真に治癒を目指すアプローチには大きな可能性があります。 - この業界で働くようになったきっかけは何ですか?
神経薬理学の博士号を取得しましたが、その時点で、ベンチサイエンティストやアカデミアでのキャリアは自分には合わないと感じていました。科学や医療に近い領域に関わりつつ、研究現場に限定されないキャリアを模索していたのです。
その中で出会ったのが、コンサルティングの世界でした。私たちが関わる製薬企業やヘルスケア関係者など、多様なステークホルダーに対して助言を行うこの分野は、非常にスピード感があり、自分にとって理想的なキャリアパスでした。 - 現在の仕事の魅力は何ですか?
クライアントとなる組織の多様性と、手がけるプロジェクトの幅広さです。特定の課題や機会に深く入り込み、クライアントチームとともにそれを前進させていくプロセスは非常に興味深いものです。
また、製薬イノベーションの最前線にある多くの企業やアセットに触れ、科学、臨床、商業の各側面が交差するプロジェクトに携われる点も大きな魅力です。 - 好きな飲み物は何ですか?
基本的に何でも飲みます。もちろん状況にもよりますが、広い意味で言えば、出されたものは何でも楽しむタイプですね。
エバリュエートの製薬・バイオ企業向けコンサルティングサービスおよび医薬品ポートフォリオ戦略コンサルティングの詳細は、当社サイトをご覧ください。コンサルティングチームへのご相談・お問い合わせもお気軽にどうぞ。